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平成13年3月29日     問い合わせ先
生 活 文 化 局      生活文化局消費生活部流通対策課
               電話 03−5388−3076

         平成12年度価格調査 テーマ「ペット」

           ―ペットに関する調査報告書―

1 調査の目的
  近年、犬や猫を飼うことのできる集合住宅が検討されたり、「ペットロス」※と呼ばれる症状が
 話題になるなど「ペットを飼う」ことから「ペットと暮らす」生活への変化が大きな注目を集めて
 いる。
  それに伴い、ペットの飼育に要する経費についても都民の関心が高まっている。
  そこで、ペット飼育の現状や飼っている人の意識、また、動物病院の診療料金・ペットの美容室
 などの利用料金について実態を明らかにし、消費者に情報を提供するため調査を実施した。

2 主な調査内容
(1)動物病院の診療料金及びペットの美容室の利用料金 (2)ペット飼育の現状
(3)ペットを飼っている人の意識 (4)ペットにかかる費用
3 調査期間
  平成12年10月16日から31日
4 調査方法
(1)料金調査
  調査対象 :都内の動物病院及びペットショップ等
  サンプル数:物価調査員(500名)一人当たり一件から回収(500通)
  調査方法 :訪問    有効回答数:366(動物病院 261、ペットショップ等 105)
(2)アンケート調査
  調査対象 :都内在住でペット(犬・猫・犬猫以外のほ乳類・小鳥・は虫類・観賞魚)を飼って
        いる人
  サンプル数:物価調査員(500名)一人当たり2名から回収(1000通)
  調査方法 :郵送によるアンケート調査   有効回答数: 849
5 今回の調査結果の主なポイント
★ 動物病院の診療料金とペットの美容室の利用料金にはばらつきが大きい                
初診料は約6割が1,000円から2,000円、再診料は約7割が1,000円未満だったが、時間外診療は価格差が大きかった。また、不妊手術料では犬は価格の幅が広く、猫は価格が
集中していたが、予防注射料は価格差は少なかった。ペットの美容室のシャンプーカットの料金は大型犬にばらつきが大きかった。                           
                                          
★ ペットを飼う理由は「動物が好き」「心が安らぐ」「ペットがいると楽しい」    
購入形態からみると、犬は「購入する」が約半数、猫は「購入しない」が9割以上であった。
また、ペットを飼っている理由は、「動物が好き」「心が安らぐ」「ペットがいると楽しい」の
3つが圧倒的に多く、すべての年代に共通して高い比率を占めていた            
            
★ 犬一匹には、年間で平均12万円以上費用がかかる
年間平均支出額は、
犬の場合、えさ代は63,936円、
動物病院にかかった人が支払った診療料金は51,592円
予防注射代は9,972円であった。
猫は、えさ代が44,460円、
診療料金が35,226円
予防注射代が7,404円であった。 
 
★ 医療費についての評価は「やむを得ない」と「高すぎる」が半々 


  調査結果の要約

 1 料金調査結果
   動物病院の診療料金とペットの美容室の利用料金

 (1)初診料、再診料、時間外診療
    ― 時間外診療は価格差が大きい―
    平均額は初診料が、1,416円、再診料は735円、時間外診療は2,009円であった。また、多か
   った価格帯をみると、初診料は約6割が1,000円以上2,000円未満、再診料は約7割が1,000円未
   満となっている。一方、時間外診療は2,000円台が約3割、1,000円台と3,000円台もそれぞれ2
   割強あるなど幅があった。
 (2)不妊手術料(手術料と麻酔料と入院料2日間の合計額で調査)
    ―大型犬の不妊手術料は、価格に3倍のひらき―
    犬の不妊手術料は料金の幅が広く、特に大型犬のオスは、15,000円〜45,000円まで3倍もの
   価格差があった。猫はオスが10,000円から20,000円、メスは、20,000円から30,000円に集中
   していた。また、平均額は図1(22KB)、図2(24KB)のとおりである。(実際に
   手術をする場合はペットの健康状態等によって料金が加算される場合もある)
 (3)予防注射料
    ―犬の混合ワクチンは7〜8千円、狂犬病予防注射は3千円から―
    予防注射料の料金は犬の5種混合ワクチンは7,000円台、7種混合ワクチンは8,000円台が多く、
   狂犬病予防注射は3,000円台が多かった。また、猫の3種混合ワクチンは5,000円台が多かった。
   予防注射の平均額は、犬の5種混合ワクチンが7,074円、7種混合ワクチンが8,417円、猫の3種
   混合ワクチンが5,071円、狂犬病予防注射が3,433円であった。
 (4)ペットの美容室の利用料金
    ―犬のシャンプーカット料金は、3倍以上も価格差が開いている―
    ペットの美容室の利用料金は、大きさ別・品種別などに分かれて設定されていた。犬の大き
   さ別と猫(長毛種)のシャンプーカットの価格帯は図3(30KB)のとおりである。料金は
   店舗による価格差が大きく、大型犬では、3倍以上も開きがあった。

 2 アンケート調査結果
   ペットを飼う理由は「動物が好き」「心が安らぐ」「ペットがいると楽しい」
 (1)犬は約半数が購入し、猫は購入しないが9割以上
    ペット全体では、「購入した」「もらった」が36%前後でほぼ同数であった。
    ペットの種類別にみると、犬は約5割が「購入した」と回答したのに対し、猫は、「もらっ
   た」「その他(野良猫を拾った等)」を合わせた「購入しない」が94%と圧倒的であった。
 (2)ペットを飼っている理由(複数回答)
    ペットを飼っている理由としては、「動物が好き」「ペットがいると心が安らぐ」「ペット
   がいると楽しい」の3つが、高い比率を占めていた。これらの理由は、すべての年代に共通し
   ていた。
 (3)ペットを飼ってよかったこと(複数回答)
    全体でみると「生活に潤いがある」「心を癒すことができる」「毎日が楽しい」が多いが、
   若い世代ほど「毎日が楽しい」「家族が増えた」と感じている割合が高く、高年齢層ほど「生
   活に潤い」「ペット仲間が出来た」「運動ができる」と感じる傾向がみられた。

   ペットを飼っている人がペットにかけた費用(一匹当たり)
 (1)ペットの平均購入金額
    平均購入金額が最も高かったのは犬で124,441円、次いで猫72,194円、犬猫以外のほ乳類(ハ
   ムスター、リス、うさぎなど)11,735円などであった。
    購入件数の多い犬に限ってみると、平均購入金額が最も高かったのはミニチュアダックスフ
   ンドの180,412円だった。また、犬は価格差が大きく、最低額と最高額の差が最も大きかったの
   はミニチュアダックスフンドでその価格差は480,000円もあった。
 (2)えさ代について
    ほとんどの人がペット専用のえさを購入しており、ペットの種類による違いはみられなかっ
   た。また、一ヶ月当たりのえさ代の平均額(えさを購入していないペットも含む)は犬は5,328円、
   猫は3,705円、犬猫以外のほ乳類は1,121円などであった。
 (3)動物病院に支払った費用(一匹当たりの年間平均支出額)
    動物病院を受診しているのは、ほとんどが犬と猫であった。
    受診した人が支払った費用は、犬が51,592円、猫が35,226円であった。また、予防注射代は
   犬が9,972円、猫が7,404円であった。
 (4)ペットの美容室に支払った費用(一匹当たりの年間平均支出額)
    ペットの美容室を利用しているのはほとんどが犬だった。犬のシャンプーカット料金は、年
   間約40,000円であった。

    医療費についての評価は「やむをえない」と「高すぎる」が半々
   「経費がかかるのはやむをえない」と「高すぎると思う」が半々であった。年代別にみると、
  20代、30代は「やむをえない」が多いが、40代以上は半々であった。また、70才以上は「ペット
  にお金はかけたくない」という回答が11%もあった。医療費に対する評価には、年代による違い
  が表れており、ペットの飼い方が時代と共に変化していることをうかがわせる結果となっている。

 3 調査結果のまとめと提言
   アンケート調査の結果からは、ペットの扱いが、単なる愛玩動物と言うよりも「家族の一員」
  へと時代と共に変化している様子がうかがえる。
   料金調査の結果からは、動物病院の診療料金は、動物病院によって価格差が大きく、特に、不
  妊手術料は料金のばらつきが大きいものがあるということがわかる。
   消費者は、動物病院を受診する場合には、事前に診療内容や価格をよく確認することが重要で
  あり、また、動物病院側も「インフォームド・コンセント」を十分に行い、消費者に対する説明
  責任を果たすことが求められる。ペットの美容室を利用する場合も同様のことがいえる。

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