子犬が噛む訳



どうして 「計画的無視」 が効果的なのでしょうか?
子犬は、遊びたくて、かまって欲しくてたまらないのです。
あなたの手を噛めば、あなたの体に触れ ることができるだけでなく、
話かけてもらったり、体に触ってもらったり、うれしいことがたくさん起こるのです。
例えあなたは、叱ったり、罰を与えているつもりでも、犬には「体を触ってもらった!」
「話かけてもらった!」「かまってもらった!」と感じているかもしれません。

 
噛んだときには、犬に背を向け、知らん顔をすることにします。どうなるでしょうか?
犬にとって、「体を触ってもらった!」「話かけてもらった!」「かまってもらった!」
といううれしい出来事が一瞬のうちに消えてしまうことになります。

 
逆に、人間の手を噛んでいないときや、噛んでもかまわないおもちゃを噛んでいる
ときには、たくさん話かけ、体を撫で、楽しく遊んであげることにします。
犬はどう感じるでしょうか?ずーっとこのままご主人さまに遊んでもらいたいなあ・・
と思います。
 

- 人間を噛む --> 無視をされて遊びが中断される
- 人間を噛まない --> 楽しく遊んでもらえる

 
この繰り返しによって、犬は、人間に楽しく遊んでもらうためには、
人間の手や腕を噛んではいけないんだな・・と学習していくのです。
 

どのように 「計画的無視」 すればいいのでしょうか?


まず、噛んでもかまわないおも ちゃを使って遊んであげるようにするといいでしょう。
ペットショップでいくつかおもちゃを購入し、どんなタイプのものが好きなのか、
よく噛んで、よく遊ぶ のか、観察してみるといいですね。そして遊ぶときには、
できるだけ人間ではなく、そのおもちゃを噛むように誘導してあげましょう。

 
楽しく遊んでいる最中に、人間の手や腕などを狙って噛んで来たら、
プイッと無視をします。くるっと後ろを向いて犬に背を向けてもいいでしょう。
噛まれた手や腕を隠して、だまって視線をそらしてもいいでしょう。

しつこく飛びつくようであれば、その場を立ち去ったり、姿を隠してしまっても
いいでしょう。とにかく、これ以上噛ませないようにすること、犬を喜ばせないこと、
飼い主さんから注目してもらっていると思わせないこと、遊んでもらっている、
かまってもらっているとは感じさせないことがとても大切です。
 
そしてしばらくしたら、何事もなかったかのように遊びを再開してあげてください。
そしてまた人間の手や腕を噛んできたら無視です。これを何度も何度も繰り返すことで、
 
- 人間を噛む --> 無視をされて遊びが中断される
- 人間を噛まない --> 楽しく遊んでもらえる
 
この条件を学習していきます。

それと同時に、遊び方もきっと上手になっていきます。
最初は、人間の手や腕を狙ってきたときに無 視するだけでも十分かもしれません。
でも「人間の手や腕を狙って噛んだら遊んでもらえなくなるんだな・・」
ということがわかってきたときには、以前よりは、ずーっと遊び方が上手に
なってきているはずです。そのときには、狙っているつもりでなくても
噛んでしまったときや、ほんのちょっと歯があたっただけでも、無視をする・・
というように、要求するレベルを徐々にあげていくといいでしょう。
 
この方法であれば、叱ったり、無理やりやめさせようとする必要は全くありません。
体罰を与えたり、 怒鳴ったりしなくても、犬自身が、どうすれば遊んでもらえるのか、
群れの一員として仲良く暮らしていけるのか、学習していきます。

そして最終的には、決して人間に歯をあててはいけない、ということを学習させることが
できます。
 

そして何より、たくさん遊び、たくさん誉められて育った子は、人間のことが大好きになります。どうすれば、人間にかわいがってもらえるのか、上手にコミュニケーションできるのか知っているので、表情の生き生きとした子に育つのです。


遊ぶことが大切・・というもうひとつの理由
遊ぶということには、もうひとつ意味があります。

子犬は、とてもエネルギッシュです。
たーっぷり遊んで有り余るエネルギーを発散させてあげると、しつけがしやすくなります。噴火直前のマグマのようなエネルギーを抱えている状態で、いくら「やめてちょうだい!
おとなしくしてちょうだい!」と言っても 難しいのです。
でも、運動量の多いボール投げのような遊びを存分にした後だったらどうでしょうか?
「遊んで遊んで!」と噛んだり、飛びついたりしてきても、ちょっと無視をするだけで、
落ち着いてくれるかもしれません。
 

そして、有り余るエネルギーを発散させるということは、無駄吠えなどの問題行動を予防するという意味においてもとても大切です。


絶対にやってはいけない"噛み癖克服法"

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